笠戸丸から見た日本―したたかに生きた船の物語
笠戸丸から見た日本―したたかに生きた船の物語 epubダウンロード - 宇佐美 昇三による笠戸丸から見た日本―したたかに生きた船の物語は海文堂出版 (2007/02)によって公開されました。 これには399ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、2人の読者から3.7の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。
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笠戸丸から見た日本―したたかに生きた船の物語 の詳細
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この400ページにおよぶ大冊を前にたじろぐ読者がいるかもしれないが、それは杞憂である。断じて心配は無用、これは読めば読むほど面白い本なのだ。笠戸丸の前身は帝政ロシアの義勇艦で日露戦争の結果日本に引き渡されたものである。その後、笠戸丸は移民船、客船、病院船、蟹工船とさまざまに姿を変え数奇な運命をたどることになる。宇佐美はそれぞれの時代における笠戸丸を膨大な時間と労力をかけて調査したが基本としたのは徹底した実証主義である。資料を決して鵜呑みにせず必ず第2、第3の資料を使って裏をとる。もう1つの特徴はなるべく関係者の肉声に接することであった。国内外を問わず足を運び話を聞いた。その結果、宇佐美の記述は乾いた資料の積み重ねではなく人間の血の通った具体性をもち、各場面がヴィジュアルな映像として浮かび上がってくる。これはNHKで映像作品に接してきた経験が関係しているのかもしれない。またそれぞれの時代背景を1つの歴史として立体的なパースペクティヴをもって描き、笠戸丸が置かれた事情を客観的に説明している。宇佐美は自分の個人的な意見を声高に訴えるようなことはしない。無論、日本の国威をむやみに賞賛する性癖もない。しかし人種差別、階級差別などに対する嫌悪感、人間が他の人間を抑圧することに対する憤りが言葉の端はしに現れる。彼の人間性を重んずる態度は一貫して微塵も揺るぐことはない。宇佐美は笠戸丸を通して激動する日本の近代史を見つめた。「笠戸丸から見た日本」という題名はまさにこのことを示しているのである。(横田安正)
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